夕餉以降―――(朝食以前) | 山本清風のリハビログ

 迎撃する気分の絡まり、窄まりやがて、拡散なる団塊の奢り高ぶり蟠りして、成れり。我は先制の徒なり。

 

 許さん。決して、許すまじ。我赦すことなかれ。ことなかれ主義に物別れした日々、是日々の泡沫なり埋め草の日々。折り重なりし日々年月成りて幾星霜を待たずして、またしてもきゅうきゅうと圧にして、球。大にして声、穏やかならず。我、許すことなかれかし。

 

 所在の責任する相対性理論の不在。或いは我と我との宇宙、超重力する可能性あり。星間の孤独をひき寄せあう定められし再会の開会。我此処に宣言す。急にして、敏。

 

 おまえだけは許さない。おまえたちと分担されることなく差し向けられた切っ先の、鼻先閃く最先端に命乞いするがいい。私はくり返す。幾星霜経たとしても、おまえをおまえたちたらしめる刻みこまれた細胞を分化し、断絶させ、思い出させてやる、おまえの孤独が分かるように。私の孤独と向きあうように。おまえを孤独が分かつように。おまえが私たらしめるように。

 

 苦しめるようだ。悲しめるらしい。至らしめるのだという。知らしめるのだときく。されば神か? 否、人に過ぎぬ。されば人か? 否、犬よろしく手を噛むのだとする。犬に仏性は在りや?

 

(くぱあ!)

 

 宇宙の底が抜け、孤独が解放されゆくつまり、引力が。混ぜ抜かれた納豆の、途切れて糸の結ばぬ豆と豆とが離れゆくように重力、解きほぐされ強まるはずの孤独、星間の孤独は手を結ばず、それもそのはず繋がれる手が先か孤独が先か、結ばれていたのは円環であって我々ではなく、されば等間隔に拮抗していたというのは我々ではなかったか。ひとりびとりが膜となり、並行となりして考えてもみてみたところこれを考えず、まるで球体ぶったものだから、こうなる。おめでとう。


 いま襟を正し、背筋を伸ばして折り目正しい言葉、使いたい。

 

 

 

 許す、マジ。